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WONDERING AGAIN Ⅱ

想い

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記録的写真より、意味を持たせた写真…



前にも書いたのですが、うちの若手スタッフや教え子に写真のイロハ(基本的な撮影技術や考え方)を伝える際、良く仕事場近くの上野動物園に連れていきます。

自分が動物好きも有るのですが(笑)、爬虫類の類いでなければ嫌いな人は居ないですし、動物園の中には必ず好きな動物が居ます。
その相手に対し、ただ記録的に撮るより、必ず一つの課題を与えて撮影させています。

どの動物(鳥類)でも良いので、バストアップでのポートレイトを狙うこと。
全身やポーズでは、単に面白さや可愛らしさだけじゃなく、何かストーリーを感じさせる写真を狙うこと。

写真を始めたばかりの人は勿論、意外に写真を何年もやっていた人でも、こうした意識をせずに撮影している人が多く、撮影前の意識がいかに大事かを理解するにはもってこいなんですね。。。

人間と違い、動物相手ではこちらの指示も伝わらないですし、思うようにはいきません。
いつ、どう動くかも動物任せですので観察力と集中力が全てとなり、撮影意識を鍛えるには最高の場所でもあります。

しかも、公共施設ですから他のお客さんの邪魔をするのはご法度ですので(長時間構えていたら邪魔ですしね)、回りに気を使いながらという注意力まで身についてきます。

これが意識せずに出来るようになるまで、早くて三ヶ月から長い人では一年掛けても身に付かない人も…正直居ます。
趣味としてならそれでも構わないですが、それではプロとして一人前にはなれませんので、早めにもっと自分を活かせる別な道を選ぶように伝えます。

写真の専門学校へ通う生徒でさえ、この意識を持っていたり身に付けられる人は10人に一人も居ないのですが、別な仕事で一人前になれた人にはこれが出来る人が意外と多かったりもするのです。

自分はどんな写真が撮りたいか、どう表現したいのか…この基礎を磨きあげていく訓練に、動物園の撮影はまさにピッタリなんですね。

つい先日、驚いたのは、このblogのリンクにも有りますが、とある有名な撮影モデルをやられている女性が、ご自分でも写す事に興味を抱き、自分ならどう撮られたいかを考え、ストーリーのある写真を撮りたい!

そう意識しながら、何と僕と同じ様に関西の某有名動物園の年パス(年間パスポート)を作り、楽しみながら撮影をされています。

それを観た瞬間、うちの若手や教え子に彼女の爪の垢を煎じて飲ませたいと本気で思った程です。

ネット上の世界は、とかく嘘やまやかしが蔓延る世界ですが、中には真面目に活動されていたり、センスを持つプロに匹敵する様なレベルの人も居たりして驚かされますが、そんな人達に出逢ったり見つけられる事が楽しいんですよね♪

貴重な出逢いに感謝です。




by aLIVE_PHOTO | 2016-10-17 09:34 | 写真日記 | Comments(0)
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